編集モードのご紹介
著者:Finnian Brown
4 分で読めます
音声入力は、画面に言葉を置くための機能でした。すでにある文章を直すときには、あまり役立ちませんでした。
手間がかかるのは、まさにそこです。音声入力したメッセージの名前が一つ違う。数字の表記を変えたい。全文を日本語にしたい。考えるのは5秒でも、クリック、ドラッグ、削除、打ち直しに30秒かかる。マウスへ手を伸ばすたびに、本来考えていたことから離れてしまいます。
Edit Modeは、その手間をなくします。MacやPCのどこでも、テキストを選択し、Aquaキーを押して変更内容を話すだけ。選択した文章が、その場で書き換わります。
デスクトップ版Aquaのバージョン0.17.0で公開しました。
使い方
有効にする設定も、新しく覚えるショートカットもありません。
- どのアプリでも、テキストを選択します。
- いつものAquaキーを押したままにします。
- 変更内容を話します。
何も選択せずにキーを押すと、これまで通り通常の音声入力になります。テキストを選択している場合は、自動でEdit Modeに切り替わります。Aquaのフローティングバーの上に「12語を選択中」のような小さな表示が出て、対象がわかります。話してキーを離すと、選択範囲が置き換わります。
操作はこれだけです。すでに行った選択からモードが決まるので、状態を覚えておいたり、途中で考えが変わるたびに切り替えたりする必要はありません。

こんなことを話せます
Edit Modeでできるのは、文法の修正だけではありません。アプリ内ツアーと編集エンジンのテストで使っている例を紹介します。
選択した文章 | 話す指示 | 結果 |
|---|---|---|
Great to meet you, Tony! | 「T、O、N、Iです」 | Great to meet you, Toni! |
See you tomorrow! | 「日本語に翻訳して」 | また明日! |
Revenue hit 10 million dollars | 「省略表記にして」 | Revenue hit $10M. |
i can send that over tomorrow if that works for you | 「文法を直して」 | I can send that over tomorrow if that works for you. |
Thank you very much for taking the time to review this in such detail. | 「短くして」 | Thanks for reviewing this so carefully. |
The meeting is at 5pm on Thursday. | 「午後5時を6時に変えて」 | The meeting is at 6pm on Thursday. |
I'm using Grok for inference. | 「G、R、O、Q」 | I'm using Groq for inference. |
very very | 「削除して」 | (削除) |
この表で、特に伝えたいことが二つあります。
決まった命令形は必要ありません。 選択した文章の修正版だとわかる内容を話せば、そのまま置き換えとして扱います。「ジョン、火曜日に会いましょう」を選択して、「ジョン、月曜日に会いましょう」と言えば、月曜日の文章になります。「変更して」「置き換えて」を付けず、正しい文章を話すだけです。
現在の文章を、さらに整えられます。 修正後の文章を選択し、次の変更を伝えます。デスクトップ版の各編集は、現在の選択範囲を対象にします。「元に戻して」「最初の文章に戻して」といった音声コマンドのために、過去の版を連続して保持する機能はありません。変更を戻すには、対応しているアプリの「元に戻す」を使うか、以前の文章を自分で復元してください。
利用できる場所
Edit ModeはmacOSとWindowsのすべてのデスクトップユーザーが利用でき、追加購入や専用プランは必要ありません。iPhoneでは4月のiOS版公開から音声編集が使えました。同じ考え方をデスクトップにも広げ、キーボード内だけでなく、さまざまなアプリの選択範囲を編集できるようにしました。
標準の入力欄、ブラウザー、Googleドキュメント、チャット、メール、コードエディター、メモアプリ、扱いの難しいリッチテキストエディターでも使えます。テキストを選択できる場所なら、声で変更を伝えられます。
意図的に対象外としているケースが二つあります。
- 検索欄とブラウザーのアドレスバー。 URLを選択して話したときは、URLを書き換えるよりも検索語を入力したいはずです。Aquaは検索欄を検出し、通常の音声入力を続けます。
- 選択範囲は6,000文字まで。 上限を超える文書を選択した場合、書き換えではなく音声入力になります。
各編集は、元の選択範囲、結果、実際に話した内容とともに履歴へ保存されます。意図しない結果になったときも、Aquaが何を聞き取ったかを確認できます。プライバシーモードでは、他の文字起こしと同様に、選択テキストと編集履歴も保存時に伏せられます。
90秒で試す
デスクトップ版Aquaの設定を開き、Edit Modeカードの試すをクリックしてください。ツアーの最後には、短いメール下書きを実際に選択して編集するデモがあります。本物の処理を使うので、大事な文章に使う前に操作感を確かめられます。

ツアーを省略しても構いません。書いた文章を選択し、Aquaキーを押して、直したいところを話してみてください。
Aquaをダウンロードするか、アプリから最新版に更新してください。Edit Modeの紹介ページもご覧いただけます。