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JetBrainsで音声入力する方法(2026年)

著者:Finnian Brown

7 分で読めます

JetBrainsのIDEには、標準の音声入力機能がありません。IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStormなどのエディター、ターミナル、コミット画面、AI Assistantのチャットにも、音声入力用マイクはありません。Marketplaceのプラグインで補えますが、多くは汎用音声モデルを使い、一つのIDE内でしか動きません。製品群全体で使うなら、Aquaのようなシステム全体の音声入力が選択肢になります。一つのキーを押して話すだけで、コードを意識したテキストをカーソル位置へ入力できます。

ここでは、JetBrainsの標準機能、IDEごとのプラグインが抱える課題、ターミナル、AI Assistant、Junieを含む各画面で使える設定方法を紹介します。

JetBrainsに標準の音声入力はある?

ありません。エディター、Search Everywhere、統合ターミナル、AI Assistant、コーディングエージェントJunieのいずれにも、JetBrains純正の音声認識機能はありません。Marketplaceに多数の音声入力プラグインがあるのも、標準機能で満たせない需要があるためです。

macOS標準の音声入力は代用できますが、JVM上のエディターでは扱いにくいことがあります。補完ポップアップと干渉したり、長い発言が途切れたりし、識別子も普通の英単語として認識されがちです。Windowsでも十分な代替手段は限られます。この不足を、プラグインやシステム全体で使えるアプリが補っています。

プラグインでは製品群全体をカバーしにくい理由

JetBrains Marketplaceには、Whisper Speech to Text、SpeakIDE、AWS Transcribeを使うSpeech-To-Text、AI Dictationなどがあります。一つのIDEだけで作業するなら、十分検討できる選択肢です。ただし、二つの構造的な課題があります。

まず、多くが汎用音声モデルを使っています。Whisperベースのプラグインは、そのことを紹介文にも明記しています。日常会話で学習したモデルは、コードも普通の英語として扱いがちです。「camelCase」が「camel case」、useEffectが「use effect」、psycopg2が「psycho PG two」になり、kotlinx.coroutinesのようなライブラリ名も崩れます。時間を節約したい最重要の語句を、結局自分で直すことになります。

次に、JetBrainsは一つのIDEではありません。IntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm、GoLand、CLion、Rider、RubyMine、PhpStorm、DataGrip、RustRoverは別々の製品です。Android Studioも含めて複数を使う開発者も多くいます。プラグインは各IDEでインストール、設定、更新が必要で、そのIDEにフォーカスがある間しか使えません。外部ターミナル、ブラウザー、Linear、Slackへ移れば対象外です。一つのエディターに閉じた入力方法では、アプリをまたぐ実際の仕事を十分に支えられません。

システム全体で使う方法

AquaはIDEの中ではなく、MacとWindowsのOS全体で動き、カーソルのある場所へ入力します。Aquaキーを押して話し、離すと入力完了です。Macの標準キーはFnです。IntelliJのエディター、PyCharmの実行設定、WebStormの検索欄、統合ターミナル、Gitのコミット画面、DataGripのSQLコンソール、AI AssistantやJunieの入力欄、さらにブラウザーやSlackまで、一度の設定と同じキー操作で使えます。

IDEに組み込む仕組みではないため、各バージョンやEAPビルドとの互換性をプラグインごとに管理する必要がありません。一度のインストールで製品群全体をカバーします。

コードでは認識精度が重要

Aquaは独自の音声モデルAvalonを使い、開発者の話し方に合わせて調整しています。大文字・小文字、句読点、記号を保ち、汎用モデルが苦手とするフレームワーク名やライブラリ名を認識します。IntelliJのKotlinやJava、PyCharmのPython関連語彙(numpy、pandas、pytest、asyncio)、WebStormのJSやTypeScript、GoLandのGo、RiderのC#と.NET、DataGripのSQLを、書くときの表記で入力することが目標です。

Avalonは2025年10月のOpenASR初登場時に、クローズドソースモデルで首位となりました。記事執筆時点では、新しいモデルも加わった総合順位で6位です。Aqua独自のAISpeakでは認識率97.3%を報告しています。また、9to5Macが同じ文章で比較した検証では、Appleの音声入力が17か所、Aquaが1か所の誤りでした。JetBrainsユーザーにとって重要なのは、日々使うコードの語彙です。そこに強いモデルかどうかで、時間を節約できる入力になるか、修正に追われる入力になるかが変わります。

JetBrainsで音声入力の価値が高まっている理由

長年、IDEは正確な構文を手で書く場所でした。音声入力にも向き不向きがありました。しかし、2026.1ではJunieが、プロンプトから複数段階の作業を計画・実行するコーディングエージェントとして登場しました。各IDEのAI Assistantと同様、自然言語で意図を伝え、計画を確認し、指示を調整して進めます。

意図を説明することは、音声が得意な作業です。Junieに背景を一段落で伝えたり、AI Assistantに具体的な指示を出したりする場合、話す方が入力より2〜3倍速く、編集の合間に手も空きます。一文字ずつコードを書く作業からエージェントを導く作業へ移るほど、入力の負担はプロンプト側に集まり、速く正確な音声入力が役立ちます。

JetBrainsで音声入力を設定する

AquaはJetBrainsプラグインではないため、IDEを問わず同じ設定を使います。

  1. MacまたはWindowsにAquaをインストールし、求められたマイクやユーザー補助の権限を許可します。OS全体で一度行う設定です。
  2. JetBrainsのIDEを開きます。IDE内への追加インストールやプラグイン更新は不要です。
  3. エディター、ターミナル、コミット欄、Search Everywhere、AI Assistant、Junieなど、入力したい場所にカーソルを置きます。
  4. Aquaキー(Macでは標準でFn)を押して話し、離します。句読点とコード識別子を含む文章が入力されます。
  5. サービス名、社内ライブラリ、特殊なAPI名などをカスタム辞書に登録し、プロジェクト固有の語彙を認識しやすくします。

同じキーをブラウザー、メモ、Slackでも使えます。音声入力のコツや声で編集する方法は、Aquaガイドをご覧ください。

他の選択肢との比較

一つのIDEだけで作業し、コードの語句を修正する手間が気にならなければ、専用プラグインも有効です。複数のJetBrains製品、ターミナル、ブラウザーを使ったり、AI AssistantやJunieを頻繁に使ったりするなら、システム全体で動き、コードに強い入力方法が向いています。

アプリ同士で比較したい場合は、AquaとWispr Flow、AquaとSuperwhisperで、精度、対応範囲、料金を詳しく紹介しています。

Aquaは最初の1,000語が無料で、カード登録も不要です。Proは年払いで月額8ドル相当、音声入力は無制限です。IntelliJやPyCharmで話して入力する方法が自分に合うか、気軽に試せます。

よくある質問

IntelliJ IDEAに標準の音声入力はありますか?

ありません。他のJetBrains IDEも同様で、エディター、ターミナル、コミット画面、AI Assistantに純正の音声入力はありません。Marketplaceのプラグインか、システム全体で動くアプリが必要です。

JetBrainsの音声入力プラグインは使えますか?

使えます。ただし、多くは汎用音声モデルを使うため、コード識別子、ライブラリ名、大文字・小文字が苦手で、対象IDEにフォーカスがある間しか動きません。

AI AssistantやJunieにも音声入力できますか?

Aquaのようなシステム全体の入力アプリなら可能です。OSのカーソル位置へ入力するため、エディターだけでなく、AI AssistantやJunieのプロンプトにも使えます。

JetBrains製品全体でAquaを使えますか?

はい。一度のインストールでIntelliJ IDEA、PyCharm、WebStorm、GoLand、CLion、Riderなどに加え、ターミナル、ブラウザー、その他のアプリでも使えます。IDEごとのプラグイン管理は不要です。